【こっそり ごっそり まちを 変えよう】
文三浦丈典、絵斉藤弥世、彰国社、2012
鈴木読書25日目。今日は「当たり前を疑う」がテーマだと感じた一冊を紹介する。
これまでの歴史を振り返っても、世界を変えてきたのは「当たり前を疑ってきた」人々であり、そのエネルギーは世界を拡げる探検活動に寄与してきた。
本書では、そのエネルギーを「自分たちが住むまち」に集中させ、ifの視点、つまり、「こんなことあったらいいよね」をひたすらに列挙する。
誰しも一度は、学校から家までつながっているすべり台やトンネルのようなものがあったらいいな、と思うのではないだろうか。本書では列挙されていることは、そんな願いに似ている。
自分たちがいつも当たり前だと思っていることは、実は当たり前じゃない。つくりあげられた虚構を信じて、みんな生活している。
そこに、一つ疑問を抱いてみる。
自分たちが当たり前だと思っていることを言葉にしてみること、もっとこうだったらいいなと思うことを言葉にしてみるかと、その言葉を誰かに伝えてみること、その言葉をいろんな人と共有してみること、そうして、世界を変えていくことを具現化する力を人間は持っている。
新しい世界に向かうための第一歩をこの本から感じた。
(以下引用)—
言葉に出来ないもやもやを感じること、ありませんか?
こんなことやあんなことが出来たらいいな。ドラえもんじゃないけど、ひみつ道具に頼らずに、できたらいいなって思うことありませんか?
そんな風に思える世界が実現したら、いいな。
みんなが「それいいね」って言い合える環境があるいいね。
—(引用終わり)
こんな楽しいばっかりが書いてある、読んでいて思わず笑ってしまうような夢のような一冊である。
※アイキャッチ画像はAmazon商品ページより引用。
#鈴木読書
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