amazonされる世界【鈴木読書】

      2018/04/15

【アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」】
田中道昭著、PHPビジネス新書、2017

アマゾンが描く未来と、描いてきた過去。日頃アマゾンを使う人も少なくないと思う。
その実態と影響について詳しく知ることのできる一冊である。

印象的なのは、徹底的なカスタマーエクスペリエンスを繰り返している点。とにかく、顧客第一主義を掲げるアマゾンにとって、この点にプライオリティを捧げているのだろう。
幼い時から宇宙への憧れを抱くジェフベゾスの姿も垣間見ることができる。最終的に宇宙事業のプラットフォーマーを目指すアマゾンは、キックオフとして2018年に民間人の宇宙の旅をローンチするという。

これこそがパイオニアワークだろう。

 

中国の雄アリババとの対比が行われることも本書の特徴である。ベゾスのリーダーシップ論を語る一方、ジャックマーとの相違点にも言及する。
そこから、それぞれの会社が今後どのように展開するかの展望を述べている。

最後に、日本企業はどのようにアマゾンに対抗して行くべきか。筆者はメルカリを筆頭に掲げている。
ここで大事なことは、P2P(peer to peer)であるという。仲間から仲間へのつながりが、事業発展を加速させるという。
また、日本の伝統技術はIoTとの親和性が高いという。匠の技に付加価値をつける融合、有効だという。

アマゾンされる(to be amazoned)世界。
それに対する反発も見受けられる世界。
今後どのように変貌して行くのか、それをうかがい知ることのできる一冊である。

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