クライミングのムーブについて(完全自論)

      2018/04/22

はじめに

要望があったので、クライミングのアレコレについて色々綴っていこうと思う。一番要求されたのは物理学的なことであったが、いきなりそれを言っても訳わからなくなる気がするため、最初にクライミングの基本的なムーブについて書くことにした。ただのクライミングを嗜んでいる一人の人間が考えていることを連ねるだけであるため、正しくないし、反対意見を持つ人もいる。そもそも正解が存在するか分からないが、あたたたたたたたかい目で見守ってほしい。

 

 

ムーブとは

そもそもなぜムーブなんていうものがあるのだろうか。クライミングにしろ、他のスポーツにしろ、走るにしろ、歩くにしろ動くためには保たれたバランスを崩さなければならない。むしろバランスを崩す⇒バランスを整える⇒バランスを崩すという一連の動きで動作は成り立っている。クライミングに置き換えるならば、次の一手を出すためにバランスを崩れそうなところを、動きを変えて整える、つまり重力に逆らった動きをするためにアンバランスな体勢を補うことになる。この一連の動作がムーブと言われているものになる。

 

 

 

 

 

基本要素

クライミングのムーブの基本要素としてダイアゴナル(対角)という言葉がある。その名の通り、ホールドを保持する手と足は対角の位置にある方を選べということである。言い換えれば、右手を出す時は右足を、左手を出す時は左足を踏んでくれということだ。前傾斜した壁を思い浮かべてみる。100°でも130°でも160°でも良い。配置するホールドは以下のようにする。

左上のホールドを左手で持ち、右上のホールドを右手で取りに行くとする。そして、左下のホールドを左足で踏むとどうなるだろうか。

 

 

おそらく体が回転して(アンバランス)、左手に思い切り力を入れてその回転に耐えつつ右手を出さなければならない。しかし、右足で左下のホールドを踏むとどうだろうか。左右のバランスが保たれて左手は体重を支えるだけになるため、力を節約することができる。おおよそこの感覚をつかめれば大体のムーブはこなせるであろう。

 

このダイアゴナルはただ足をホールドに乗せるというわけではなく、乗せる足の向きも気を付ける必要がある。足の外側で踏むのであればアウトサイドダイアゴナルになるし、内側で踏むのであればインサイドダイアゴナルになる。アウトサイドだと体の側面を壁側に向ける側対というムーブ、インサイドだと体の正面を壁側に向ける正対というムーブになる。

 

 

 

 

では、この2種類をどう使い分けるのか。手で持っているホールドが左右どちらの方向が空いている(どちらの方向から持てる)かということと、そのホールドに対して次のホールドはどちらの方向にあるかということを考慮すれば基本的には分かる。 持っているホールドの空いている方向と逆の方向に次のホールドが存在すると側対(下図左側)、同じ方向に次のホールドが存在すると正対(下図右側)のムーブになる。他のシチュエーションも考えられるが、ごちゃごちゃしそうであるため各々考えてほしい。

 

 

 

 

 

もちろん例外も存在する。フラッギングというムーブを使用すれば側対の、上図の左側の条件で左足でホールドを踏むことでバランスを保てる。どうするかというと、ホールドを踏まない右足を左足と壁の間から通して左側に流すことをする。そうすると側対同様のバランスのとり方ができ、次の右手を出すことができる。また、右足を左足の後ろから左へ流すことでもバランスをとることができる。前者をインサイドフラッギング、後者をアウトサイドフラッギングという。フラッギングの良いところは、次の手を出す時に一回ずつ足の踏みかえを行わなくても良いということにある。クライミングのムーブは大体以上のムーブが基本的なものになるだろう。

 

 

 

以上が静的ムーブになるが、静的というからには動的ムーブもある。現在のクライミングスタイルでは需要がますます高まっているムーブになる。動的ムーブの物理学的な話を詳しく述べ続けると長くなってしまいそうであるため、簡単に述べていく。

 

動的ムーブに関しては、体を振って次の手を出す準備段階が必要だと考えている。体を振って体を沈ませることでホールドを蹴る時間が長くなり加速をつけられる。何言っているか分からなければ、垂直飛びをするときに膝を曲げてから飛ぶことを考えれば分かる。膝が伸びきっているときに飛ぼうとしてもうまくできないはずである。さらに筋肉を一気に収縮させることもできるため反動をつけることが重要である。とりあえず、体を振って反動をつけることが動的ムーブを攻略するポイントになると考える。詳しい話は暇があればまた更新する。

 

 

簡単にクライミングのムーブについて書いてきたが、これらはあくまで私が考える基本的なことであるため例外ももちろん存在する。何かのパクりだと思われたら、その元ネタと同様のことを考えているということである。これが初心者の方やムーブについて考え直そうとしている方の役に立てば幸いである。次回(いつになるか分からないけど)は静的ムーブの力学的なことを書こうと思う。簡単であるが、今回はここまでとする。

 

投稿者:TN

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