佐渡DWS【2024.9.3-5】

装備共装   
クラゲ除けクリーム、フィックスロープ、FAK、エスパース6-7人用
個装 
クライミングシューズ、チョーク、水着、ライフジャケット、防水バッグ、アプローチシューズ(マリンシューズ) 防水スマホケース 
服装半袖、短パン
天気晴れ
気温30度前後

1日目

3:30 部室集合

DWSは荷物が特になく準備が非常に楽であった。車はSUP2台が少々かさばってはいたが普段の活動と比べると明らかに余裕があった。

5:00 フェリー乗り場着

車を乗せる場合は1時間前集合らしい。結局15分前くらいに乗船するのにそんなに待たせる必要はあるのか不思議ではあった。フェリー内は電波が通じなくなるのであらかじめ見たい動画をダウンロードしておく必要がある。陽生さんがクライミング動画を勧めてきたが自分はアマプラの映画を迷わずにダウンロードした。

6:00 フェリー発

時間が早かったのでレストランもやっておらずゲームコーナーも閉まっていたので特にやることがなかった。デッキに出てはしゃぐ年齢でもないなとすかして一人で速攻寝た。こういう場面においては自分のどんな場所でもすぐに寝れる体質が有難く感じる。

8:30 佐渡着

誰かに起こされたときには殆んど佐渡についていた。車でフェリーから降りるときは「おぉー」となると陽生は言っていたが正直あまりならなかった。自分はもしかしたら冷めてるのかもしれない。シュノーケルや浮き輪を探してまずはムサシに向かったが季節的にもうおいていないとのこと。朝ごはんはコンビニで済まして早速1日目のDWSスポットに向かうことに。(ちなみに佐渡はなぜかローソンが多い)

9:30 赤亀岩

両津港から車で20分ほど。駐車場に赤い亀の石像があるので分かりやすい。時期的にクラゲが心配ではあったが問題なさそうなのでSUPでアプローチ開始。SUPは陽生さんとハルウの2台。自分は家に置き場がなく買うのを渋っていたが、ハルウが元々買いたかったらしくその言葉に甘えさせてもらった。アプローチと言っても洞窟の下を通って沖側の岩場に荷物を置くだけである。ライジャケがあれば十分に泳いで行ける距離ではある。目当てのルートは沖側から洞窟を見たときの右側である。そのほかにも洞窟の中にある上に抜けた穴を登ったり、洞窟の向かって左側の130°くらいのきれいな面も登れそうであった。

荷物を置いた岩場でチョークアップをし、それを濡らさないようにSUPに乗り、取り付きまで漕いでもらい、SUPに立って持ちやすいホールドで離陸するというのが一連の流れであった。ここでのポイントはいかにチョークを残したままSUPに乗るかということである。正直手の平を使わずSUPに乗るのは至難の業である。実際初めの方は皆何回も落ちていた。コツとしては肘を上手くつきなるべく低姿勢の四つん這いになることである。みっともない格好であるがこれが一番効率が良い。そして第一核心を乗り越えた後はSUPに立つという第二核心も待っている。多くの手間をかけてようやく始まるのがDWSである。

メインの課題はポッケを左手で取った後の右手の一手出しが核心である。ポッケの上にちょっと持てるカチがあり、それと同じ高さのさらに右側に悪いスローパーチックな外形したホールドがある。おそらく右手で遠いホールドを持ち、左手を近いホールドに寄せるのがベターなのではないかと思った。そもそもこのラインは繋げられるかもわかっていないので、気楽に登って気楽に落ちるのがいいのかもしれない。

一同、なかなか課題が登れず肝心の飛び込みができていなかったので、洞窟の上に空いた穴のところから岩のてっぺんに立ち、飛び込むことに。1年ぶりくらいの飛び込みであったが高さは5mくらいでありさほど怖くはなかった。DWSが初のはるうは割と躊躇しており、そのためか姿勢が崩れ痛そうなファーストダイブをしていた。飛び込む上で肝心なのはビビらないことだと強く思う。変にびびって飛ぶと腰が引けた体勢になりけつから落ちたりする羽目になる。人間は頭が一番重いので空中では頭が下に向くような力が働いてしまうそうだ。なので飛び込む際にちょっとでも頭が体の中心から傾いてしまうと、傾いた方向に自然と体も傾いてしまう。つまりはびびらずにキョンシーのように体をまっすぐにしたままちょっとジャンプして落ちるのがベストだと個人的には思う。

メインのルートはポッケ後の一手までは出るがその後に皆苦戦していた。

洞窟の向かって左側の面が意外に面白かった。高さがないのでホールドが濡れているが、確実に繋げられるのでぜひやってみてほしい。(自分は結局繋げられなかったんですけどね)

16:00 撤退

日が暮れる前に撤退してすぐ横のボルダー群を見に行くことに。そこにはクジラウォール店主の夫妻がおり、はらちゃんが面識があったおかげで気兼ねなく課題を教えてくれた。前に探検部が来た時に佐々木さんなどが登っていたラインもあるそうだ。小山田大が直近で登っていたラインなどもありなかなか面白そうであった。

18:00 新穂潟上温泉

海に近いだけあって温泉はしょっぱかった気がする。そのせいか日焼けが痛すぎた。サウナは小さかったが水風呂が最高だった。引いてきた温泉をそのままの温度で使っているらしく、24度くらいであった。普通のサウナと比べるとあまりにぬるい温度ではあるがこの温度のせいで水風呂から出ることができず、入ったまま整うという未知の体験ができた。これには水風呂が苦手なハルウ君もにんまり。風呂上がりにトキを数匹見ることができた。どうやら隣接する山はトキの帰る場所であり観察スポットであったらしい。

19:00 フレッシュマツヤ佐和田店

まだまだ暑い夏ではあるが安定のキムチ鍋を作ることに。佐渡は店が少ないので気を付けるべきであろう。

19:30 佐和田海水浴場で飯

日時計のモニュメントがある所で飯とテントを立てることに。机とベンチがあるのだが、駐車場とトイレに隣接しているので少々目立つ。暗くなってからの料理がおすすめ。調理中に車のライトがずっとこちらを照らしており明らかにわざとやられてる感じがした。陽生さんがにらみをきかせに行ったらすぐにどっかに言った。陽生さんのそういう行動力というか精神みたいなものはこういう時にはいいなと思った。今回のキムチ鍋は異様にうまかった。鍋のもとと追加投入したキムチの相性が良かったのだろう。

21:00 就寝

日時計横の芝生にテントを広げ寝た。気温もちょうどよく、何なら朝方は寒いくらいであった。この時期の佐渡はアウトドアにはちょうど良いかもしれない。

2日目

6:30 起床

海風が気持ちの良い朝だった。 朝食はカップラーメンとかで済ませた。

8:00 関漁港着

駐車場は関漁港をさらに北に進みトンネルをぬけた先である。路肩が広がっているものの路駐のようなものなので、目立たないようにそそくさと砂浜に降りた。天気は良く波も一見すると高くなさそうである。ここのエリアのDWSは陸沿いにもアプローチできるが、溶岩室のごつごつな岩壁を歩かなければならず少々危険であり、荷物を持っていくのは幾分めんどくさそうである。そのためSUPアプローチが非常に便利である。SUPでアプローチをしてみると、思ったよりも波が高かった。沖に行けば行くだけ波は高くなっていき、最後の岩に沿ってUターンするところが白波が立っておりとても近づきたくない感じであった。仕方がないので撤退した。様子を見に空身で陸路を進んでいくことに。割と危険なトラバースであるのでクライミングシューズは履いた方がよさそうである。何気に30分くらいかかりようやく着いた。波は1mくらいの高さがあり、取り付くのすら難しそうに見えた。数年前はこれよりも荒れていたがやったと言ってたので判断に迷っていたが、陸路で再び往復するのも大変なので三日目に期待して諦めることに。

まだまだ時間があったので、その海岸の北側の岩を見に行くことに。登れそうな岩が数百mくらい続いており、なかなかに面白かった。海岸沿いの岩は礫岩や砂岩が多く造形はカッコいいがもろそうな岩が多かった。一方、山側というか道路側は山から落ちてきたであろうしっかりした岩が転がっておりこちらはかなり登れそうであった。なんやかんや上裸で一時間くらい海岸を歩いていたのでしっかり日焼けをしてしまった。

12:00 昼飯

とりあえず町の方へ戻りコンビニで昼飯を食べた。時間はたくさんあったので、佐渡のボルダーを探しながら島を一周することに。島特有のゆっくりとした運転に合わせて我々も岩を探しながらゆっくりと島を一周し始めた。穏やかな景色にゆっくりの運転、ほてった体に冷たいクーラーが気持ちよすぎて前半のほとんどは意識が飛んでしまっていた。大野亀の少し前あたりで目を覚ました。自分はただついていっただけであったが海岸に降りてみると、数日前に小山田大がSNSでリーチがないとスタートすらできないかもと言っていたボルダーがあった。スタートには何やらブイ字のマークがついておりチョークかなと触ってみるが全く取れる気配がしない。おそらくエリアとして公開されたら何かしらの手段で取ることはできるのだろうが、プロクライマーがこんなことをしているのかと少し残念に思った。そこにはほかにも課題がありそのすべてにそのマークがついていた。 その後も何回か車を降りながら岩を見に行った。 壮大なケーブのところは登れそうな面が多くあったがTOできないのが残念な感じだった。(小山田大はあそこからどうやっておりたのだろうか?)

17:00 クジラウォール

三日目の波が高かったらボルダーをするかもしれないので阿部さんにちょっとお話を聞きに行くことに。どうやら佐渡ボルダーとしてエリア公開することを考えているとのこと。だから小山田大を呼んでいたのか、という感じ。映像で教えてくれようとしたが、難しいということで実際に岩に行くことに。お忙しい中わざわざありがとうございました。向かった先は初日に行った赤亀岩である。スタートや級を教えてくれてタバコを吸いそそくさと帰られた。時間も時間であったので今日登ることはせず、課題を確認だけしてクジラウォールで登っていくことに。

18:00

二時間だけ登ったのだが、小さいジムであったので楽しみ切れた感じである。課題ごとに色が統一されている普段行くジムに少しばかり感謝を気持ちを抱くことができた。クジラウォールは小さいがゆえに地元の人同士のコミニケーションが盛んでいい文化だなと感じた。

20:30 佐渡しいざき温泉

ちょっといい旅館の日帰り温泉に入った。ワンコインでありきれいな温泉であった。露天風呂もありそこそこ良かった。日焼けは昨日より痛かった。

21:00 吉野家

自炊はさすがにめんどくさかったので吉野家で簡単に済ませた。スタミナ丼みたいなのを食べたが、量とカロリーがやばくてドカ食い気絶するところだった。

22:00 佐和田海水浴場、就寝

昨日と同じ場所にテントを張り寝た。自販機のカメムシがやばいことだけが印象的であった。

3日目

6:30 起床

昨日の反省を生かして長ズボンで寝たので朝方も気持ちよく寝れた。朝食はまたもカップ麺。

8:00 関漁港着

見た感じ昨日よりも波が低そうなのでSUPを膨らませることに。荷物を前日よりも軽量化しいざ出航。昨日の核心は超えることができ無事目的地に着くことができた。船が来た時に波があれるものの基本的には穏やかな日であった。登るルートのあまりの高さに少々ビビり、とりあえずシュノーケルをすることに。五十嵐浜とは透明度が段違いで、海底までくっきりと見れた。上から落ちてきたであろう大岩がサザエや魚の住処になっておりシュノーケルだけでも来る価値がある場所であった。くらげを発見したが一匹だけであったのでおそらく問題はないだろう。陽生さんが下部の登り方を見せてくれた。とりあえず荷物は人が座れるくらいのクレーターのようなくぼみに置き、シューズと手をそこで乾かす。チョークアップをしたら一段上に登りそこから数mトラバースし、ガバを目指して左上していくという感じである。トラバースのゾーンはスラブ状であり落ちたら危険なので慎重に行くように、その後はずっとかぶっているので安心。とはならず、すでに十分な高さがありビビりながら高度を上げていく感じである。自分はちょうど中間くらいのガバを取ったところでいったん落ちてみた。まだ半分だというのにすでに落ちることをためらってしまう高さである。またクライミングの途中で降りるのはバランスがとりずらく変な体制になってしまいがちであった。

陽生さんはもう登る気がないそうで、他の三人で徐々に高度を上げていくことにした。一番早かったのははらちゃんであった。上部のフレークのところでちょっと苦戦していたが何とかTO。人が立っているのを見るとより高く感じた。思ったよりもカウントダウンをすぐに要求しあっさりと飛ぶはらちゃん。半分を過ぎたくらいからバランスが崩れ慌てるものの体勢は治らず、はらを下側にした斜めの体勢で落ちてしまった。明らかにやばそうな音がして、はらちゃんが上がってこなかったらどうしようと一瞬脳裏によぎったが何とか上がってきた。がやはりとても痛かったそうで苦しんでいた。はらもいたかったそうだが、あごも痛かったのだそう。確かにあの角度だと顔も思いっきり打ったのだろうという感じであった。何はともあれ無事であったので我々も再開することに。だがあんなものを見た後だと手に余計力が入ってしまい、自分は結局2/3くらいの高さで、よれと恐怖で遠い一手が出せず、そこで敗退となった。ハルウもだいぶ高度は稼げていたが敗退。でも初日と比べると飛び込みが断然上手くなっていた。来年は期待できるね。

15:00 撤退1

出航時間まではまだ時間があったので赤亀岩でボルダーをすることに。陽生さんのマット一枚とカザハナ一枚であったのでみんなで同じ課題を触ったりした。なかなか面白かったが蚊が多くて自分は隣の神社の裏山を登ることに。コンクリートの階段が続いており10分くらいで山頂まで出た。陽生さんと全く同じ車が神社前に止まっていたのでもうボルダー組は終ったのかと走って下山したのだが、全く同じ車で参拝に来ていたおじさんであった。ガサゴソと神社裏から人が出てきたのにおじさんは全く動じず祈り続けていたのでちょっと怖かった。

17:30 撤退2

18:00 フェリー乗り場着

どうやら出航時間が19:30分だったらしく時間ができたのでお土産ショップを回ることに。佐渡はバターやら、謎のパン屋やら、変なご当地YouTuberやらが有名ということが分かった。岩ノリラーメンが食べたかったがフェリーで食べればいいかと思って見逃した。あとで分かったのだが最終便のフェリーでは食堂がやっていないらしい。あな残念。

19:30 出航

いくら寝てもどんな環境でも寝てしまう私は帰りのフェリーでも結構寝た。映画を見ようとしたのにあんま面白くなくて1/3くらいで諦めてしまったのだ。

22:00 新潟市に帰還

佐渡と比べて新潟市はなんでもあって感動した。ラーメンや極楽湯に行く?みたいな話も上がったのだが疲れていたのでおとなしく直帰することに。部室に返す荷物もほとんどなかったのであっさり解散することができた。

陽生さん、三日間長い距離を運転してくださり本当にありがとうございました。 そしてSUPを貸してくれて二人ともありがとうございました。

成果

それぞれが全力でDWSを楽しむことができた。そして佐渡の魅力を全身で感じることができた。

感想

初の佐渡島。想像の3倍くらい良い島であった。次は観光がしたいっすね。

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