ファンシーパン山登山【2024.8.19-29】

装備共装   
なし
個装 
ザック、登山靴、レインウェア、スパッツ、防寒着、行動着上下、シュラフ、防水袋、行動食、非常食,水、ライター、コンパス、ヘッドライト、予備電池、ナイフ、保険証、財布、地形図、ロール、時計,マット,パスポート、Wi‐fiルーター                       
服装個人(主にインナー・長ズボン・上着など)
天気基本的に雨、山頂付近のみ晴れ間あり
気温日中25℃前後、夜10℃ほど

【23日 ハノイ旧市街】
22:00 バス乗車

寝台バスに乗ってサパに向かう,バスは日本ではあまり見ない横になれるタイプで快適だった.
基本的にベトナムのバスは時間通りに来ないので予定時刻を過ぎても焦らないように.

【24日 サパからスタート】
6:00 ホテル着
荷物整理と朝食をとる.登山以外の荷物は預かってもらえた.
ここで登山仲間のシャネンと出会う.

8:00 ホテル発
マイクロバスにて,登山口に向かう.道中ガイドのサイさんとザーちゃんをピックアップ.
ベトナム最北端の町サパはフランス植民地時代に避暑地として栄えていた歴史があり,ヨーロッパ風の街並みが印象的だった.

9:00 登山口着
登山前に大量のフランスパンを背負ったサイさんから大量に水をもらう(二人合わせて6L).自分たちで用意していた分と合わせるとあまりに重いため,1.5L分は返却した.なおこれが今回の筆者の荷重となる.
ここで今回一緒に山に登るメンバーを紹介しよう!

・サイ      今回のガイド,モン族の32歳.豪快な性格.下りが早い.
・ザー      ポーターを務める14歳.後ろを気遣う優しい少女.可愛い.
・シャネン    フィリピン出身の24歳,映え重視で自撮り棒をリュックに差している.
・ジル      フィリピン出身の34歳,登山経験豊富.
・スペイン男性  アジア周遊中のイケメン,途中の山小屋で出会った.
・みずき     探検部3年,民族的なものを好む変わった趣味の持ち主.
・たつみ     探検部3年,一か月研究室を放置している大バカ者.
以上の布陣でファンシーパン登頂を目指す.

9:20 登山開始
序盤は基本的に整備された歩きやすい道のりが続くが,時に角田のような急坂が現れる.探検部2名はサイさんに続きサクサクと歩みを進めるが,シャネンがやや苦戦しており様子を見ながら登って行った.ガイドは一応後ろを振り返りペースを合わせてくれるが,進みを見てパーティが2つに分かれることもあった.
途中,きれいなピンクの花が群生している場所に出た.聞くとハウセンという花らしい.花畑にテンションが上がっていると,サイさんが何やら草むらをごそごそとつついていた.そのまま流れるような手つきでサイさんは水入りのボトルを草むらに隠した.重いから明日取りに来る,らしい.川沿いの道はきれいに整備されていたが,雨で滑りやすくなっておりところどころ板が抜けている部分があったため,注意が必要.

11:40 山小屋着(トイレあり)
昼休憩.周りには大きなチキンとヤギが自由に闊歩しており,さながら農場のよう.
昼ご飯はベトナムのソウルフード,バインミー.バインミーとは,フランスパンに切込みを入れ様々な具材を挟み込んだサンドイッチのような料理である.ベトナムではフランス植民地時代の影響で今でもフランスパンをよく食べるそうだ.
ここで同じく山小屋で昼食を取っていた西洋風の男性に出会う.出身がスペインと聞いた瞬間,福士のスイッチが入った.「オラ!ジョソイデハポーン,デドンデエレス?」水を得た魚のように,意気揚々とスペイン語で話し始める福士に対し,驚きの表情のスペイン人.この後,福士さんはスペイントークを楽しんでおられました.

スペインはかつてフィリピンを植民地支配していた過去があり,シャネンとジルに対してあの時はごめんと謝っていたのがおもしろかった.

13:00 登山再開
満腹で登山再開.天候が怪しく,空は分厚い雲に覆われている.案の定,途中で雨が降り始め雨脚は徐々に強くなっていった.結局今までで最も濡れるレイニーハイクとなり,レインウェアは完全浸水した.道のりの後半は,梯子が連続して出現し,足を滑らせないように慎重に進んでいった.
急坂が続く場所では,メンバーの間が大きく開いてしまうこともあり時々止まって後ろの様子を見ながら進んだ.

16:00 宿泊地着
ビショビショになりながらも,宿泊地に到着.可愛い猫がお出迎えしてくれたここで少し晴れ間が見え,ジルと明日の天気の回復を願った.

16:30 ティータイム
小屋に入ると,ザーちゃんが温かいお茶を入れてくれた.雨で冷えた体に染みわたる.みんなで暖炉を囲み,のんびりと談笑していると,サイさんたちが料理を開始.ジブリのような風景にほっこりしながら,夕食を楽しみに待っていた.
ここでグローバルトーク.シャネンとジルは同じフィリピン出身だが,タガログ語とフィリピノ語で母語が少し違うらしい.それでも互いに理解はできるようで,時々私たちにはわからないローカルトークをしていた.

17:30 夕食
夕食のメニューは,炊き立てのご飯に加え,揚げ豆腐のトマト煮,チキンソテー,野菜の炒め物,豚たま炒めの豪華4品!どれも絶品で大満足の夕食だった.全員で食卓を囲み,全員今日あったばかりなのに祖父宅に来たかのような安心感…まさにおふくろの味でした.
ベトナムの山ご飯ということもありゲテモノが出てくるんじゃないかと少し警戒していたが,外国人向けに食べやすい味付けになっていた印象.

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19:00 就寝
寝床は2人に対して広い一部屋.最近はテント泊が当たり前だったので,小屋泊とは何と快適か.
特に雨だったので室内に泊まれるのはありがたかった.明日の準備を整え,床につく.


【25日】
2:50 起床

昨日の天気とは変わり,やや星が見える晴れ空に.山頂からの景色に期待が膨らむ.
食事場に向かうと既にサイさんが食事の準備をしてくれていた.ここでサイさんから先発隊に加わらないかという提案がされた.日の出前に山頂に到着できるとのことなので先発隊に編入することに.こうして,山頂までは男性ガイドとスペインイケメン,探検部2人の4人で登ることとなった.

3:20 朝食
朝食は野菜ラーメン.朝から暖かく栄養たっぷりのご飯で準備は万端.
食べ終わって一息ついていたら,スペインイケメンからおなか一杯だから僕の分も食べる?と皿を差し出された.どうやら,スープまで飲み干したのを見て食い意地の張ったやつだと思われたらしい.日本のもったいない精神を示すため,ラーメン二杯を完食し満腹で登山スタート.


4:00 登山開始
日の出前のため暗い道を速いペースで進んでいく.昨日の雨でぬかるみや水たまりが多く,いよいよ登山靴すら浸水してきた.ここで山の隙間から,サパの夜景が.山頂への期待を高めながら歩を進める.40分ほど進みもう少しかなどと考えていると,ガイドからgo down two hundred meter と指示が.ん?two hundred ?200?聞き間違いか?ここまで来てそんなに下るわけ…ありました.きっちり200m下り,最後怒涛の登り坂へ.

5:30 山頂着
ついにファンシーパンの山頂に到着.日本ではなかなかお目にかかれない雄大な景色が広がる.山頂には寺院あり,仏像あり,フリーWi-Fi ありと観光名所の詰め合わせ.そんな空間を独り占めしながら景色を楽しんだ.ロープウェイの始動は 8時半かららしく普段は多くの観光客で賑わっているそう.後半グループが登り終えたところで,山頂での記念写真.

                                       

                          

                       

                             

                  

                

                

ここでロープウェイにて下山するスペイン人とシャネンにお別れをし,ジルとサイとともに4人で下山開始.

6:50 下山開始                                 ここからサイさんのクソ早下山スタート.軽快な足取りで進むサイさんについて下山.あっという間に宿泊地に到着.

7:50 宿泊地着                                                 宿泊地に戻ると相変わらず可愛いザーちゃんが出迎えてくれた.ここで昼ごはんのバインミーをいただく.遅れて到着したジルが「みんな速すぎる!これじゃ走ってるじゃないの!」とプチギレ.

9:00 登山再開                                  ザーちゃんがパーティに加わり,下山再開.途中,多くの西洋人とすれ違う.話を聞くと,朝8時出発で日帰り登山のツアーだそうだ.ガイドのほうがバテてて同情してしまった.

10:20 山小屋着                                                   山小屋で休憩を挟み,雨に降られながら下山を続ける.道中,獣臭さを感じ周囲を見渡すと何やら動物のフンが…これはもしや.念願の野生バッファローと牛の群れに遭遇.サイさん曰くノーデンジャーらしい. 帰りにサイさんが薬草をむしるため,ところどころ立ち止まっていた.お母さんの膝を直すためらしい.途中で懐かしのハウセン畑を通る.サイさんは昨日置いてきた水を見事にスルー…

                           

                                     

                       

                                    

                                                   

                                    

                              

                          

                      

                              

                                       

11:30 下山完了                                                      下山すると登山口にバスが待ち構えており,そのまま乗車.サイさんとザーちゃんとは,ここでお別れ.最後にカモーン(ありがとう)と言っているうちにバスが発車,二人にチップを渡しそびれてしまい福士さんに怒られてしまった.

12:30 ホテル着                                                       ここでジルとお別れ.素敵な出会いに感謝して登山を終えた.

(予約詳細)                                                     経緯:今回登るファンシーパン山は,登山にガイド(登山許可証)必須のため                         価格:11965円/人                                                        内容:ハノイ旧市街からサパへの寝台バス送迎,山でのガイド(英語可能),一日目ホテルでの朝食,山中での食事(昼夜朝昼の4回分),サパ⇔登山口の送迎                                     予約の取り方:klookアプリにて予約

〇おまけコーナー                                                                                                                           ベトナムの北部(ハノイ)は塩・醤油ベースで味付けがされており,日本人でも食べやすいグルメがたくさん.その中で特に美味しかったベトナムグルメをご紹介.

(ベトナムおすすめグルメ)                                             1. バインミー :フランスパンを使ったサンドイッチ                                   2. フォー :鶏白湯スープに柔らかい米粉麺                                      3. ブンチャー :フォーに焼肉やハンバーグのような肉がのっている                            4. バインセオ :パリパリの生地で肉や野菜を包んだ料理                                  5. ガータン :鶏肉の薬膳煮,付け合わせのはちみつパンがうまい                                6. サーモン鍋 :鮭しゃぶしゃぶ,サパの名物料理                                      7. チャーカー :カレー風味の白身魚のフライと野菜をいためた料理                                 8. バン・ダ・クァ :ベトナム風カニ出汁ラーメン

成果

海外の活動として,実績を残すことができた.グローバルな登山経験が積めた.

感想

天候やガイドとのコミュニケーションなど不安はあったが,準備・計画を丁寧に行い有意義な活動にすることができてよかった.今回のノウハウを伝え,今後の探検部がよりグローバルに活動していけるようにしたい.

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