無人島サバイバル in 局島【2023.8.18-19】

共同装備もり3、テント(エスパース 4-5 人用)、シュラフ1、ブルーシート3、コンロ、ガス 缶2、銀マ5、調理セット、コッヘル、鍋1、ナイフ、FAK
個人装備保険証、スマホ、着替え、ザック、常備薬、ヘッドライト、お金、水着、タオル、ラップ、
ゴミ袋、マッチ、着火剤、調味料、油、ひも
服装かなり暑いので半袖
天気晴れ
気温25~34℃

体調不良により慧は参加を断念し、4 人で行くことに。台風の影響でもとは 2 泊 3 日の予定だった無人島サバイバルは、1 泊 2 日に変更を余儀なくされた。「もっと長くサバイバル生活したかったな~」と少し残念だったが、後に 2 泊じゃなくて本当に良かったと思うことを 4 人はまだ知らない。

8 月 18 日
7:00 宇野駅着
改札内にあるロッカーに不要な荷物を詰め、コンビニで水などを買って渡船場へ向かた。
日の出共同渡船に到着すると、サングラスが似合うかっこいいおじさんが案内してくれた。
船上は風が気持ち良い。15 分弱で局島に到着。

8:13 局島上陸
無人島サバイバル生活スタート!!暑くてさっさと海に入りたかったのでみんなすぐ水着に着替えて飛び込んだ。

水はけっこう冷たい。上陸した砂浜(以降は本島)は目の前にもう一つ小さな島(以降は小島)があるが、島と島の海峡は流れが速く、フィンとゴーグルのおかげでなんとか辿り着けた。かなづちの自分はフィン無しではきっと四国まで流されていただろう。

浮き輪と岩をロープでつなぎ、沖に出て釣りをしようとしていたあさきはロープを結ぶ前に流された。浮き輪とバケツが強い水の抵抗を受けてどんどん流されていく。なんとか岩の上に立てる場所に辿り着いて事なきを得たが、本当に四国まで行くところだった。

岩にはカキの殻がたくさん付いており、流されないようにしがみついていたここみの足はザキザキになっていた。海なし県出身の太郎は難なく小島に辿り着き、一番まともに海を楽しんでいた。
自分は慣れないフィンで流れに逆らって泳いだいたため、両足のふくらはぎとすねの筋肉をつってしまい、死を覚悟したが太ももの筋肉でバタ足して死ぬ気で本島に戻ることができた。

馬鹿みたいに体力を消耗したが、イカや魚、イシダタミガイやマツバガイなどの貝類がいることが分かったので食糧の希望が持てた。

暑い日差しを遮るものが無かったので落ちていた竹と持ってきたブルーシートで日陰を作ろうとしたが、地面に刺しただけでは支柱として十分に安定しないし、ちょっと風が吹くだけで倒れてしまう。日差しを遮ることだけでこんなに難しいとは想定外だった。

その後はここみとあさきが本島で、自分と太郎が小島で食糧調達した。小島の方はカメノテとマツバガイがたくさん獲れた。本島ではフナムシが獲れたが結局食べなかった。いつかは食べる。

むすびに借りた疑似餌やまっぷたつにしたマツバガイを餌に釣りもした。重りも無いので近くにしか落とせず、時々つつかれる感触はあるがなかなか釣れない。50cm くらいありそうな魚が浅瀬で飛び跳ねて煽ってくる。絶対あいつを釣り上げてやるという気合とは裏腹に結局一匹も釣れなかった。やはり野生の生き物は殺気に敏感なようだ。

段々と太陽が低くなってきた頃、人生初のもり突きをやってみた。当たり前だが魚はすばしっこくてなかなか当たらない。4~5 匹のベラの群れを見つけて、潜水して追いかけた。逃げ惑うベラを見失わないように一匹に狙いをさだめ、一突き!もりは見事にベラの体を貫き、浮上して夢だったあの言葉を叫んだ。「獲ったど~!!」

自分とここみは疲れ果て、かろうじて自立している日陰で仮眠を取った。何度か倒れてきた竹にたたき起こされたが少し回復できた。その間にも太郎とあさきは釣りや貝獲りを頑張ってくれた。

夕方になり、ライターで火を起こした。枯れ葉などは一瞬で燃え尽きてしまい、炭に火が移るまで持たなかったが、あさきが持ってきたコーヒーフィルターがよく燃えてくれて上手くいった。
ベラは内臓を除いて串に刺して塩焼きに、マツバガイ、ヒザラガイ、カメノテは醤油煮にした。ベラは獲ってすぐ処理しなかったせいか生臭かったが味は美味しかった。カメノテは可食部がかなり小さいがけっこう旨味があって美味しい。
マツバガイは店出せるくらい美味かった。ヒザラガイはあまり味が無かったらしい。日焼けと虫刺されで全身痛痒くて気持ち悪くて食欲も無かったが何とか少しだけ食べれた。

夜の海をライトで照らすとものすごい数の魚が飛び跳ねた。こんなに大量の魚がいるのに一匹も釣れないとは!簡単なもんじゃないんだな~

夜になったら綺麗な星空を期待していたが、残念ながら曇ってしまった。夜でもけっこう暑いが蚊にボコボコにされたくはないのでテントで就寝。耳元でプ~ンと羽音がしたときは絶望だったがそんなこと気にならないくらい疲れていたのですぐに寝れた。

8 月 19 日
6:30 起床
マジで気持ち悪い。体が鉛のように…いや金のように重い。ただ立っているだけですごく辛い。体力が限界なのはみんな同じなようだった。こんな最悪な気分は野鳥観察すれば良くなるだろうと思い、小島に飛んできたウやシギ、頭上を飛んでいたハヤブサを撮影して少し気分が良くなった。

しかし体はやはり限界で、銀マに横になったまま直射日光の当たる場所で動けなくなり、暑い日差しが寝ていても体力を奪っていった。ふと目が覚めて、暑すぎるので淡水が湧いている所まで行って顔を洗いたくなった。頑張って立ち上がったが、数歩歩くと目の前の景色が赤くなり立っていられなくなってしゃがみこんだ。やがてしゃがんでいるのも辛くてその場で砂の上に倒れた。もう声も出せなくなって助けを求めることもできない。そんな状態でも容赦なく日差しは強さを増していく。全身が痺れてきた。舌まで痺れて喋ることができない。心の中で「死んでなるものか」と何度も叫んで気合で乗り切ろうとしていたところ、みんなが気づいて助けてくれた。ブルーシートで日陰を作ってくれたり、FAK に入っていた瞬間冷却材を脇に挟んでくれたり、ブドウ糖のタブレットを食べさせてくれたりして急速に回復してきた。冗談抜きでみんなは命の恩人です。ありがとう。

成果

全員生きて帰ってこられた。

感想

とってもとっても楽しかった。メンバー、最高!大好き!
海臭くなったし、朝日で起こされ動く気なくなるくらい疲れたのですが、文明(コンビニ)での冷えたジュースとカロリーは最高だった。探検部の活動として最高の活動だったと思う。

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