2026.06.14 布岩リードクライミング

●共同装備

シングルロープ*3、 240スリング*2、 180スリング*4 、120スリング*4 60スリング*12、 クイックドロー*25 、カム*47、 ナッツ*5、 カラビナ*24 、ロッキンカラビナ*24 、ナッツキー、 FAK、 ヘルメット

●個人装備

ハーネス 、ビレイ器、 シューズ、 チョーク、 ヘルメット、 マイナンバーカード、 行動食 お金、 テーピング

●服装

半袖、長ズボン

●天気

曇り

●気温

15℃

●行程

文責:酒井彬碩

せっかく岩部門で活動をするならマルチをしたいなーと思う。マルチは高度感からかアドレナリンが異常に分泌され登り切ったときの脳の快楽物質の量が薬物を超えているとのうわさがある。一度マルチを経験すると社会復帰ができないだとか。そんなことを言われてしまったらやらないわけにはいかないがマルチをするにはほとんどのルートでカムセットの技術が不可欠である。今回はそれを学ぶため布岩でクラックの技術を学ぼうということとなった。

4:00 部室集合
のはずだったがはるうさん、しゅんぺいがいない。二人に電話していたところ
はるうさん→今起きたわ
しゅんぺい→今起きたわ
というわけでだいたい5時出発となった。

7:45 ラストコンビニ セブンイレブン津南町十二ノ木店
ここから数分後のところにもう一つコンビニがあるがここをラストコンビニにした。布岩はコンビニからクライミングエリアまで40分もかかる山の中のエリアである。そのためここで食料トイレをすませなければならないので注意。

8:30 駐車場着アプローチ開始
コンビニから岩場までの道のりはうねうねカーブしたしんどい道をいくためgoogleマップよりも時間がかかってしまった。いつかの活動のとき某O.I先輩が「運転したーい」というためはるうさんがハンドルを渡してみたことがあったらしいがその時の運転がすさまじかったらしい。道路を縦横無尽にアウトインアウトでカーブの最速を攻めるドラビングをみせつけてくれた。これはカーレースのカーブを走る基本の技術らしい(対向車は来ないものとする)。これを一般道路で魅せる流石のメンタルである。対向車がきたときはどうするつもりだったのか 。


8:40 岩場着
布岩は一面に柱状節理がならぶ珍しい岩場である。それゆえに岩がもろく危険であるためアプローチから絶対ヘルメット着用しなければならない。この岩場の管理をされている方いわく草刈りにアプローチをのぼっていたら岩の柱が落っこちてきて直撃したことがあるらしい。岩の柱がおちることは割とあるらしい。

             ↑アプローチ足場悪いので運動靴は必須、ビレイのためにも

岩場についたら珍しく人がたくさんいた。NCC(新潟クライミングクラブ)の方たちだった。空いてるところを探して荷物を置く。クラックをするためにはまずテーピングである。ネットや本にいろんなやり方があるが個人的なやった感想だとどれにしても結構ぐるぐる巻きで手の甲全部覆う具合でちょうどいいように思った。テーピングがないとあまりにも痛すぎるので絶対持ってきた方がいい。練習岩にNCCの方のロープがかかっていたのですぐ横にあるマッシュにえいすけさんがロープをかけてくれた。一旦これをみんなで登る。

マッシュ5.8
まずしゅんぺいのトライ。クラックの登りは今まで培ってきたクライミングとは別物だった。岩の割れ目に手を差し込んでスタックさせるのだが持ててるのかどうかが不安すぎて上に行きたくない。また割れ目に足を差し込みひねって登るのだがこれが痛すぎる。なんとか気合で登ったが腕がパンパンだった。僕もこなつも同じく苦戦を強いられた。こなつは自分らより小柄なので手のスタックの仕方も違って苦戦していた。あとのルートで気づいたが割れ目が広いと手を置くまで伸ばしてスタックするところを探す必要があるため結構しんどい。
一通り苦戦したところで一旦部室から持ってきた本の読書。この読書で得た知識と登った個人の感想を下に書いておく。
・スタックの仕方を順手と逆手がある。順手は親指の付け根、逆手は手首と前腕を酷使する。この二つは筋肉の使いどころが違うため使い分けることで腕のパンプを分散することができる。

・腕の出す位置は結構上がいいと思った。普通のクライミングでは胸の前あたりでと教わるのだがそれをクラックですると壁の外へはじき出されてしまう。そのため腕を高い位置でスタックさせ真下に加重をかける。その安定した状態で足を上げる。そしてまた高い位置で手をスタックさせるというのを繰りかえす。これが一番安定して登れた。

・カムと自分の手の大きさを比較しておく。これでセットするカムを選ぶミスが減って楽に登れるようになる。

部室にあった本に色々書いてあったのでぜひクラックをする前はこれを一通り見てみてほしい。どっかのページに「クラックははしごを登るのと同じ。簡単だよー」と平気で嘘も書いてあるが技術的な登りはとても参考になった。

↑部室にあるこれオススメ

これらをふまえて登ってみたらちょっとコツをつかめたような気もしてなんとかWPできた。そして次のステップということでトップロープだけどカムセットしながらやってみようということに。体感ここで1.8倍くらい難易度が上昇する。カムをセットするためにはハーネスからカムをとって、噛んで刃を開いて、うまくかかるところを探して、と工程が多くて腕も足も疲労がたまる。しかもいい感じにカムがかかるところは大体手もいい感じにスタックするところであるためカムに持ち手をとられるような状態になってしまいがちだった。またカムを入れようとしたがサイズをミスって交換しなければならないということを結構あった。ピン上でもたもたしてしまったときはすごく怖かった。

ガイア5.9
次にマッシュの左端にあるガイアにトライ。正直僕はクラックに関してオブザベしてもグレード感とか核心とかがどこか全然わからない。わかないので一旦トライしてみるとちょっとクラックが広がってるところが難しかった。順手でも逆手でも手がスタックできず足を上げることができない。
しかたなく手をグーにしたら結構いい感じにスタックできた。次にしゅんぺいもトライしたが同じところで苦戦してたので多分そこが核心なんだと思う。
もっとワイド5.9ガイアのトライ中にもっとワイドをかけてくれた。これは普通のクラックよりさらに幅の広いワイドクラックの課題だった。体半身くらいが入ってしまうくらいの大きさのクラックをワイドクラックというらしい。ここまでくるともう今までとは別物のクライミングである。どういうのが正解の登りかよくわからなかったが多分一番大事なのは気合だった。普通のルートはバンバンのぼるはるうさんでも「ワイドクラックは無理」と半分諦めてたので得意不得意が分かれるんだと思う。世の中にはワイドだけを極める人や普通のクライミングはそこまでだがワイドならワールドクラスの人だったりいたりする。クライミングにもいろいろな種類があって奥が深いなーと思う。

↑ワイドクラックに挟まったこなつ

ガンダーレ5.10b
今回のえいすけさんの目標は課題。正直外から見てもどういうグレードのつけ方で5.10bとつけられてるのかはわからなかったが登った本人いわくクラックが奥に行くにつれて細くなってるらしくスタックがしづらいらしい。普通のルートならえいすけさんは5.10bくらいさらっと登るので普通のルートのグレード感でクラックを登るのは避けた方がいいと思う。

↑ガンダーレトライ中のえいすけさん。景色いい。

ワンポイント5.10a
はるうさんの目標課題。クラックがまっすぐ上に 40m続く超長いルート。あまり難しいパートはなさそうだが長いのはシンプルに体力的にきつそうだった。またカムをセットする間隔もクラックならではの難しいところ。安全を考慮して前半でカムを入れすぎると後半にセットするカムが足りなくなってえぐいランナウトが待ち受けてしまう。長いクラックはカムセットをするたびに自分の首をしめつつ自分から長いランナウトをくらいにいくので一種のドMプレイだと誰かが言ってた。はるうさんは後半を考えてか1.2ピン目は3mくらいの間隔で登ってたが仮にそこでおちたら絶対大けがしていたと思う。このルートは自分の限界を把握する自己マネジメントと絶対落ちないという自信がないと厳しそうだった。

↑ワンポントプレイ中のはるうさん

一通りいろいろ登り終えて一息ついたところで武藤さんというここの岩場を管理している人とたまたまあった。「探検部?」ときかれて「そうです」と答えると「じゃあ佐々木君の後輩かー」と言っていた。佐々木さんはいろんなところでいろんな話を聞くのでいろんなことをしたすごい先輩なんだなーと思った。武藤さんからこの岩場についていろいろ教えてもらった。序盤に書いたアプローチ中に岩が激突した話も武藤さんが教えてくれた。聞いた話によるとまだルートの開拓の途中らしい。今回の岩場からさらに右へいったところに5.11くらいのルートや現在のルートをさらに上に延長するルートを製作中らしいことも教えてくれた。クラックの5.11とはどれほどなのか。強くなったらいつかやってみたいと思う。最後にいい話が聞けて良かった。

18:00撤退完了


21:00ラーメン長岡土佐屋
はるうさんの学生時代行きつけのラーメン屋へ。遅刻懺悔でみんなに唐揚げをごちそうしてくれた。ありがとうございます!唐揚げが大きくておいしかった。

22:00部室着
ロープ洗って解散。えいすけさん、はるうさん、CLと運転ありがとうございました!

●成果

はるうさん  そば稲荷5.10a FL ワンポイント5.10a 半分

えいすけさん  ガンダーラ5.10b RP そば稲荷5.10a OS オルテガ5.10a FL マッシュ5.8 OS

あきひろ  マッシュ5.8 WP ガイア5.9 TO もっとワイド5.9 WP 練習岩ハンド 5.8TO

しゅんぺい  マッシュ5.8 WP ガイア5.9 TO もっとワイド5.9 TO 練習岩ハンド 5.8 WP

こなつ  マッシュ 5.8 TO 練習岩ハンド 5.8 TO オルテガ 5.10a TO もっとワイド5.9 TO

●感想

クラックという新しいクライミングを経験できた。普通のクライミングと全く別物でおもしろかった。

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