全ての活動に対する部会での承認

探検部で活動を行うには、計画書を作成し、部員が出席する部会により承認を得る必要があります。

計画書には詳細な行程やルート図、メンバー、緊急時の対応などを記載します。部会では、その計画書を元に、事前練習やメンバーの実力なども含め、計画の妥当性を客観的に評価し、活動の承認を行います。

さらに、部長や部門長、顧問の先生の承認を得ることで初めて活動に行くことができます。

このように厳重な承認フローを経ることで、活動の前からリスクを回避しています。

部門ごとの技術講習

探検部には「部門」と呼ばれる、活動内容ごとにメンバーを配属するカテゴリーが存在します。各部員は一つ以上の部門に所属し、その部門のエキスパートとして活躍します。

一人一人が責任を持って技術を継承、発展させることにより、危険を伴う高レベルなアウトドア活動もより安全に行うことができます。

例えば、各部門で毎月「部門会」という勉強会を開き、安全講習や活動に必要な技術の習得に励んでいます。

心肺蘇生法講習会

探検部では、全ての部員に年一回「心肺蘇生法講習」(CPR)の受講を義務付けています。この講習を受けていない部員は活動に参加することができません。

講習会では、心臓マッサージやAEDの使用方法など、緊急時のための基本的な対応を学びます。

各種保険への加入

どんなに事故の予防に努めていても、うっかりとしたヒューマンエラーによる事故は必ずいつかは起きてしまいます。また突発的な落石など、偶然による不幸な事故が発生するかもしれません。

探検部では、そのような場合に備え、

  • 全ての活動に対応した救助費用保険
  • 怪我や死亡による損害を保障する保険

への加入を全部員に義務付けています。

また、新入生勧誘活動の際には、一つ一つの活動参加者全員に対し同じ内容をカバーする保険に加入していただいています。その費用は探検部が負担させていただいています。最終的に入部されない決断をするかもしれない方も、大切な学友であるという想いから、部として堅実な安全管理を行っています。

過去の事故の分析・継承

何十年と続く探検部の長い歴史の中で、残念ながらいくつかの事故が発生しています。そのような事故を決して忘れることなく、反省として活かすため、事故を記録し、発生原因の分析や対策を行っています。

また、発生した事故を「事故報告書」としてまとめ、発生時の状況やどのような対応を行ったのか記録し保管しています。事故を事故のまま終わらせるのではなく、生の体験として知らない部員、世代にも、事故の恐ろしさを知ってもらうことで、安全意識や技術の向上に役立てています。

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